課題:領域分析
この実習は、ポイントデータから領域を作成する手法として、バッファとボロノイ分割を行うものです。バッファは、地物からの距離に応じて一定の領域を作成する手法です。ボロノイ分割は、複数ある地物の位置関係(最近隣勢力圏)に応じて領域を作成する手法です。これらの詳しい解説は、[地理情報科学教育用スライド(GIScスライド)]の4章を参照してください。GIS初学者は、本教材を進める前にGISの基本概念の教材を確認しておいてください。
実習用データ
実習をはじめる前に、osakaをダウンロードしてください。
Menu
課題1_バッファの作成
大阪市およびその周辺の河川(river.shp
)と学校(school.shp
)を用いて、河川(river.shp
)から200m圏内に含まれる学校(school.shp
)の件数を回答してください。
手順
- ダウンロードしたデータをQGISで読み込む。
ベクタ>空間演算ツール>バッファ
から200mのバッファを作成する。ベクタ>調査ツール>場所による選択
で空間検索を実行し、属性テーブルからバッファ内の保育施設の数を計測する。
課題2_ボロノイ分割
school.shp
から、小学校のみを抽出した後、小学校と保育施設(kindergarten.shp
)のデータを用いて、ボロノイ図を作成してください。
手順
- 基本的な空間解析の教材を参考に、属性テーブルから小学校を選択し、新規に出力する。
ベクタ>ジオメトリツール>ボロノイポリゴン
から、ボロノイポリゴンを生成する。- 地図をレイアウトし、保育施設と小学校の領域の違いを比較する。
実習用データのソース
実習用データは、無償で利用可能なデータを加工して作成したものです。データのソースは、各ファイルのREADME.mdにまとめています。