課題:空間データ

 この実習は、空間座標の変換、ジオリファレンス、ジオコーディングなどデータの保持する位置情報の変換やデータに位置情報を付加する手法について学ぶためのものです。以下の手順と空間データの教材を参考に、完成例のような地図を作成してください。GIS初学者は、本教材を進める前にGISの基本概念の教材を確認しておいてください。

実習用データ

本実習をはじめる前に、以下のデータをダウンロードしてください。

課題1_空間座標の変換

 まず、東京23区コンビニのデータを世界測地系の平面直角座標系へ投影変換し、地図をレイアウトしてください。次に、地理座標系と投影座標系の違いについて、WEBで調べて300字程度でまとめてください。

完成例

完成例

手順

  1. tokyo23ku-cvs_jgd2000.shpをQGISに表示する。
  2. 平面直角座標系(JGD2011の9系)に変換する。変換後の座標変換の結果がわかりづらいため、QGIS画面右下のEPSGコード6677に設定し直す。
  3. 地図をレイアウトする。
  4. QGISの作業ファイル(.qgs)に任意の名前をつけ保存し、画面を閉じる。
  5. 地理座標系と投影座標系の違いについて、300字程度でまとめる。

課題2_ジオリファレンス

 ジオリファレンスは、位置情報のもたない画像などのデータに位置情報を持たせる際に用いる手法です。鯖江市_古地図006(鯖江市 古地図データ(鯖江地区、jpeg)古地図006 CC BYを再配布したもの)をダウンロードし、地理院タイルをもとにGCPを取得し、完成例のようにジオリファレンスした図を作成してください。

完成例

完成例

手順

  1. 鯖江市_古地図006をダウンロードする。
  2. way.shpを読み込む
  3. 古地図を読み込みQGISのジオリファレンサーを起動する
  4. 古地図にGCP(Ground Control Point)を付加する(完全には一致しないため、おおまかでよい)
  5. QGISビギナーズマニュアルを参考に、地図をレイアウトする(古地図のプロパティを開き、画像を透過すると良い)
  6. QGISの作業ファイル(.qgs)に任意の名前をつけ保存し、画面を閉じる

課題3_ジオコーディング

 ジオコーディングは、緯度経度や住所などの情報を保持したテキストファイル等を用いてGISで扱えるデータを作成する手法です。サンプルデータ裾野市_AED設置施設を用いて、ジオコーディング(アドレスマッチング)を行い地図を作成して下さい。

完成例

完成例

手順

  1. 裾野市_AED設置施設をダウンロードし、susono_AED.csvのfx(経度)とfy(緯度)のフィールドを利用し、QGISでCSVデータを読み込む。
  2. QGISで読み込んだCSVデータを名前を付けて保存から新規のシェープファイルとして出力する。名前を付けて保存のデータ形式をESRI Shapefileに切り替え、CRSはJGD2000とする。
  3. 空間データ の教材を参考に、2.で作成したシェープファイルを世界測地系の平面直角座標系第Ⅷ系に変換する(名前を付けて保存から、新規のデータ作成を行う)。
  4. QGISビギナーズマニュアルを参考に、地図をレイアウトする(背景地図を設定すると良い)。

実習用データのソース

実習用データは、無償で利用可能なデータを加工して作成したものです。データのソースは、各ファイルのREADME.mdにまとめています。

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