空間的自己相関
本教材は、「空間的自己相関」の実習用教材です。GISソフトウェアを用いた、空間的自己相関の分析手法について解説しています。ソフトウェアには、無償で利用できるCrimeStatを用いています。講義用教材として、地理情報科学教育用スライド(GIScスライド)の4章が参考になります。本教材を使用する際は、利用規約をご確認いただき、これらの条件に同意された場合にのみご利用下さい。
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使用データ
- 国土数値情報 平成27年東京都地価公示 を加工し利用
CrimeStatのインストール
NIJ(The National Institute of Justice,USA) https://nij.gov/topics/technology/maps/Pages/crimestat.aspx
にアクセスし、CrimeStat IV をダウンロードし、解凍後に.exeファイルを起動する。
Moran’sI統計量
Select Filesからデータを読み込む。XとYに位置座標を設定し、Zに地価の値を設定する。 Projected, Meters, Days にチェックを入れる。
タブをSpatial Descriptionに切り替え、Moran's I staticにチェックをいれ、「compute」をクリックすると値が算出される。
Geary's_C統計量統計量
Geary's_C統計量 にチェックをいれ、「compute」をクリックすると値が算出される。
Join_count統計量
Join_count統計量はR等で、算出することができる。 下記は計算の例である。
#Join_count統計量
chika.hi.low <- cut(chika$h27_chika, breaks=c(0,mean(chika$h27_chika), max(chika$h27_chika)), labels=c("low", "high"))
names(chika.hi.low) <- chika$ID
joincount.multi(chika.hi.low, nb2listw(chika.tri.nb,
style="B"))
Joincount Expected Variance z-valuelow:
low 2856.000 2542.624 280.119 18.724
high:high 413.000 120.115 90.209 30.837
high:low 502.000 1108.261 445.501 -28.723
Jtot 502.000 1108.261 445.501 -28.723
参考になる書籍
空間的自己相関の分析にRを利用する手法は、古谷知之(2011) 『Rによる空間データの統計分析 (統計科学のプラクティス)』が詳しい。
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