GIS |
GISは、Geographic Information System の頭文字をとったものであり、コンピューターを用いて、地理空間情報(地理空間データ)を、可視化、作成、編集、検索、分析する際に用いられるものである。 |
GIS実習オープン教材 |
地理空間情報 |
位置情報をもった、人間(社会・経済・文化等)及び自然環境に関する情報のことである。 |
GIS実習オープン教材 |
FOSS4G |
Free Open Source for GeoSpatialの略語で、無償利用できるオープンソースのGISのこと。 |
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ベクトルデータ |
ベクトルデータとは、座標値を持った点のデータである。地物は、ポイント(点)、ライン(線)、ポリゴン(面)で表現される。座標値で位置が決まるため、拡大縮小しても劣化しない。 |
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ラスタデータ |
ラスタデータとは、ピクセル(画素)で区分されたデータである。ピクセルごとに値を用いて地物を表現するため、拡大や縮小により、データの見え方が変化する。 |
GIS実習オープン教材 |
レイヤ |
GISで処理するデータのこと。GISでは、レイヤを重ね合わせて、地図を作成する。 |
GIS実習オープン教材 |
Web GIS |
Web GISとは、Web上で動作するGISのことである。大きく分けるとサーバーで処理を行うものとデータを配信するものに分けられる。 |
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地物 |
地物は、道路、河川、建物、境界、線路など、地球上にあるすべてのものを示す概念。 |
国土地理院 |
リモートセンシング |
リモートセンシングは、対象物に触れずに離れた地点から対象を計測する技術を指します。宇宙から地球を観測する手法としてリモートセンシングが用いられ、地表の高さの計測、植物活性度の調査、天候予測など様々な分野で利用されています。 |
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NDVI |
NDVIは、Normalized Difference Vegetation Indexの略である。植物の葉緑素が可視領域で太陽光を吸収し、近赤外領域で非常に強い反応を示すことを利用した演算である。 |
地理情報科学の知識体系 2012年6月版 、長谷川均 1998 『リモートセンシングデータの解析と基礎』 古今書院 |
教師なし分類 |
ピクセル値をもとに特徴が似ているピクセルを自動的に分類する手法のこと。 |
地理情報科学の知識体系 2012年6月版、長谷川均 1998 『リモートセンシングデータの解析と基礎』 古今書院 |
教師つき分類 |
現地調査などで取得した情報をもとに、特定の地点の分類項目を設定し、各ピクセルを類似度によって分類する手法のこと。 |
地理情報科学の知識体系 2012年6月版、長谷川均 1998 『リモートセンシングデータの解析と基礎』 古今書院 |
LANDSAT |
アメリカ航空宇宙局(NASA)が1972年から打ち上げをはじめ、運用をしている人工衛星。地表面からの太陽反射光を複数の波長帯に分けて観測、撮影している。GISや画像処理により、土地被覆や温度分布などの情報を取得することができる。 |
地理情報科学の知識体系 2012年6月版 |
測地系 |
地球上の座標を楕円体に基づいて経緯度で規定するもので、測地系から座標系を定義する。日本の測地系は、世界測地系(ITRF:国際地球基準座標)に基づいている。 |
国土地理院 |
座標系 |
地理空間データは、座標系に基づいた位置情報を保持している。座標系は、大きく分けると経緯度で定義された地理座標系と平面上で定義された投影座標系の2つがある。 |
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地理座標系 |
地球上の位置を経緯度で定義した座標系のこと。 |
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投影座標系 |
地球上の位置を平面上で定義した座標系のこと。 |
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世界測地系 |
CRS80楕円体に基づく、測地測量成果で、日本が採用しているもの。 |
国土地理院 |
日本測地系 |
2001年以前に、日本が準拠楕円体として採用していたベッセル楕円体に基づくもの。 |
国土地理院 |
ジオイド |
世界の海面平均位置に最も近い重力の等ポテンシャル面のこと。日本では離島を除き、東京湾平均海面をジオイドとし、標高の基準にしている。 |
国土地理院 |
ジオイド高 |
回転楕円体からジオイドまでの高さのこと。 |
国土地理院 |
回転楕円体 |
ジオイドに極めてよく似た回転楕円形のこと。日本では、測地基準系1980(CRS80)楕円体を使用している。 |
国土地理院 |
平面直角座標系 |
日本で用いられている平面直角座標系は、ガウス・クリューゲルの等角投影法によるものであり、全国を19の座標系に区切って用いられる。 |
国土地理院 |
ジオリファレンス |
位置情報を保持していない画像などのデータに位置情報を持たせる手法のこと。 |
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ジオコーディング |
緯度経度や住所などの情報を保持したテキストファイル等を用いてGISで扱えるデータを作成する手法のこと。 |
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モザイク |
複数のラスタデータを1つのラスタデータとする処理のこと。 |
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DEM |
数値標高モデル(Digital Elevation Model)のこと。地表面を等間隔の正方形に区切り、それぞれの中心点に標高値を持たせたデータのこと。 |
国土地理院 |
マージ |
複数の空間データを統合する処理のこと。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
ディゾルブ |
空間データの属性値に基づいて、データを集約する処理のこと。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
クリップ |
空間データと重なる空間データ(切り抜きに使うデータ)を用いて空間データの領域を切り出す処理のこと。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
インターセクト |
ブール代数演算に基づいて、2つの空間データの積集合のデータを作成する処理のこと。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
ユニオン |
ブール代数演算に基づいて、2つの空間データの和集合のデータを作成する処理のこと。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
ネットワーク分析 |
GISでは、道路などのラインデータ等を用いて任意の地点間の経路等を求める場合等に用いられる分析のこと。 |
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バッファ |
地物からの距離に応じて一定の領域を作成する処理のこと。 |
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ボロノイ分割 |
複数ある地物の位置関係に応じて領域を作成する処理のこと。 |
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ドローネ三角形 |
複数の地物から最も近い点を結び合わせ隣接関係を定義する処理のこと。 |
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カーネル密度推計 |
カーネル関数を用いてポイントの分布密度を連続的な密度局面としてモデル化する手法のこと。バンド幅を広くとったカーネルは広域的傾向把握に有効である。しかし、局地的な値への対応が難しくなるため、バンド幅の設定には注意が必要となる。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
平均最近隣距離法 |
平均最近隣距離から点の集中度を判断する手法である。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
平均最近隣距離 |
すべての点において点から最寄りの点までの距離を計測し、平均値を取ったもの。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
K-関数 |
各点から、ある距離内にある点の数を計測し、点の総数と密度とで除したもの。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
標準距離 |
各点の位置が点群の重心からどの程度離れているかを示す指標のことで、円によって視覚化する。点分布が一か所にまとまっている場合に有効な手法である。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
標準偏差楕円 |
各点の位置が点群の重心からどの程度離れているかを示す指標のことで、楕円によって視覚化する。点分布が一か所にまとまっている場合に有効な手法である。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
差分解析 |
時期の異なるDEMを比較し、標高や地形の変化を算出する処理のこと。 |
地理情報科学の知識体系 2012年6月版 |
流域分析 |
流域の形状と流域内の水系網に関する定量分析のことで、GISでは、DEMを用いて水系と流域の抽出の処理ができる。 |
地理情報科学の知識体系 2012年6月版 |
コスト・パス解析 |
ある点からある点までの移動に伴う時間や距離などのコストを算出する処理のこと。 |
地理情報科学の知識体系 2012年6月版 |
空間補間 |
観測値などの既知のデータを用いて、周辺のデータを予測する際に用いる手法のこと。空間補間法として、TIN、IDW、スプライン、クリギングなどがある。 |
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不正三角網 |
近くの点を結び三角形で領域を分割し、角三角形ごとに値を補間する手法のこと。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
逆距離加重法(IDW) |
補間点から観測点までの距離(観測点までの距離の逆数)で重み付けを行い補間する手法のこと。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
スプライン補間 |
スプライン関数による補間法のこと。スプライン関数とは、連続条件を満たすように多項式を接続する区分多項式のこと。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
クリギング |
空間的自己相関を距離の関数としてモデル化したバリオグラムを利用した空間補間法のこと。 |
地理情報科学スライド GIScスライド 第4章8.空間補間 |
等間隔分類 |
最大最小値を除し、属性値の範囲が等間隔になるように階級区分を割り当てる分類手法のこと。 |
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等量分類 |
階級数のデータ数が、等しくなるように階級区分が割り当てる分類手法のこと。 |
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自然分類 |
頻度分布などにより、グループを形成させ、データの変化量が大きい箇所に各グループの階級区分を割り当てる分類手法のこと。 |
GIS実習オープン教材 |
標準偏差分類 |
平均値から標準偏差を加減した値により、階級区分を割り当てる分類手法のこと。 |
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カルトグラム |
統計データに基づいて面積や距離を変形させた図のこと。 |
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OpenStreetMap |
OpenStreetMap(OSM)は、誰もが自由に利用できるフリーの地理情報データを作成するプロジェクトのこと。 |
OpenStreetMap Japan |
クライシスマッピング |
地震、津波、洪水などの災害、伝染病、政治と関連した暴動や社会問題というような危機に対して、地図による救済、復興のための支援活動のこと。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
KML |
Google Earth等で表示できるXMLを標準ベースとしたタグ構造で記述されるファイル形式のこと。拡張子は、.kmlまたは、.kmz。 |
GoogleDevelopers |
CZML |
Cesium等で表示できるJSONを標準ベースとしたファイル形式のこと。拡張子は、.czml。 |
"Analytical Graphics Inc." |
GeoJSON |
JSON形式で記述されたファイルで、様々な形状の地理空間データを表現することができる。 |
GEOJSON |
Shapefile |
ESRI社の提唱したファイル形式で、多くのGISソフトウェアがサポートしている。Shapefileは、.shp、.shx、.dbfなど複数からなる。 |
esri ジャパン シェープファイルについて |
CSV |
カンマで区切りで記述したファイルのこと。 |
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基盤地図情報 |
地理空間情報活用推進基本法(2007年)で規定され整備されたもの。日本の電子地図の位置の基準となるもので、国土地理院がWEBを通じて測量の基準点や道路縁などの基本項目の他、5mや10mメッシュのDEMデータを提供している。 |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |
国土数値情報 |
国土交通省が、全国総合開発計画などの国土計画の策定や推進の支援のために、国土に関する様々な情報を整備し数値化したもので、WEBを通じてデータが提供されている |
浅見ほか編 (2015) 『地理情報科学 -GISスタンダード-』 古今書院 |