GeoJSON

 本教材は、WEBマップで利用する代表的なデータであるGeoJSONについて、入門者向けに解説したものです。以下では、テキストエディタを用いて、点、線、面のようなジオメトリやデータの属性情報の記述手法について解説しています。この教材は、北崎 茂 氏が日本語訳したGeoJSON フォーマット仕様( geojson-spec.html © 2008 by Howard Butler (Hobu Inc.) , Martin Daly (Cadcorp) , Allan Doyle (MIT), Sean Gillies (UNC-Chapel Hill) , Tim Schaub (OpenGeo), Christopher Schmidt (MetaCarta) CC-BY 3.0 US.)を参考に作成したもです。本教材は、入門者向けのものであるため、細かい説明を省略した個所があります。各項目の詳細については、上記のリンク先を参照ください。

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GeoJSONとは

 GeoJSONは、JavaScript Object Notation (JSON) を基とした、GISデータを記述するためのフォーマットです(地理空間データ交換フォーマット)。この形式では、Point, LineString, Polygon, MultiPoint, MultiLineString,MultiPolygon,GeometryCollectionをサポートしています。軽量言語であり、Web GISでの利用例が多く見られます。GitHubには、GeoJSONの地図表示機能があり、リポジトリにデータを配置するだけで可視化が可能です。以下では、GeoJSONで点、線、面を記述する手法について解説します。

 GeoJSONについての詳細は、GeoJSON フォーマット仕様が詳しいです。

GeoJSONオブジェクト

 GeoJSONのデータは、メンバー(名前と値)の集合体であるオブジェクトとして構成される。オブジェクトには、ジオメトリオブジェクト(coordinatesが必要)、フィーチャーオブジェクト(geometry, propertiesが必要)、フィーチャーコレクションオブジェクト(featuresが必要)などがある。以下では、ジオメトリオブジェクトを中心に解説する。ジオメトリオブジェクトには、typeがPoint, LineString, Polygon, MultiPoint, MultiLineString,MultiPolygon,GeometryCollectionが選択でき、GeometryCollection以外は、測地座標系を示すcoordinatesをもつ。

点データの作成

 以下では、点の記述手法について解説します。任意のテキストエディタを開き、新規ファイルを作成後、.geojsonの拡張子で保存してください。

1地点の場合(富士山の山頂周辺を表示)

GeoJSONで1地点のポイントレイヤを作成する際は、以下のように記述する。

{ "type": "Point",
  "crs": { "type": "name",
    "properties": {
      "name": "urn:ogc:def:crs:OGC:1.3:CRS84"
       }
      },
  "coordinates": [138.7309, 35.3628]
 }
  • 最初のtypeは、"Point", "MultiPoint", "LineString", "MultiLineString", "Polygon", "MultiPolygon", "GeometryCollection", "Feature", および "FeatureCollection"のいずれかになる
  • 上記の"crs"は、Named CRSとし、"properties"からWGS84を指定した
  • "coordinates"は、経度、緯度、(高度)の順で並べる

作成したファイルをGitHubなどのビューワーで表示すると完成例1のようになる。

※ GeoJSONは、QGIS等でもインポートできるため、実習環境に合わせて適切なものを使用すると良い。

2地点の場合(富士山と愛鷹山の山頂周辺を表示)

{ "type": "MultiPoint",
  "crs": { "type": "name",
    "properties": {
      "name": "urn:ogc:def:crs:OGC:1.3:CRS84"
       }
      },
  "coordinates": [[138.7309, 35.3628],[138.8079, 35.1983]]
 }
  • 最初の"type"を"MultiPoint"にする
  • "coordinates"に、愛鷹山の位置情報を追加

作成したファイルをGitHubなどのビューワーで表示すると完成例2のようになる。

2地点の場合:FeatureCollectionで表示

複数のフィーチャーを同ファイル内に記述する場合、以下のように"FeatureCollection"を使用する。

{ "type": "FeatureCollection",
  "crs": { "type": "name",
    "properties": {
      "name": "urn:ogc:def:crs:OGC:1.3:CRS84"
       }
      },
  "features": [
    { "type": "Feature",
      "properties": { },
      "geometry": {
         "type": "Point",
         "coordinates": [138.7309, 35.3628]
 }},
    { "type": "Feature",
       "properties": { },
       "geometry": {
          "type": "Point",
          "coordinates": [138.8079, 35.1983]
  }}
  ]
}

属性情報の記述

属性情報は、以下のように"features"の下層の"properties"に記述する。

{ "type": "FeatureCollection",
  "crs": { "type": "name",
    "properties": {
      "name": "urn:ogc:def:crs:OGC:1.3:CRS84"
       }
      },
  "features": [
    { "type": "Feature",
      "properties": { "id": 1, "name": "fujisan" },
      "geometry": {
         "type": "Point",
         "coordinates": [138.7309, 35.3628]
 }},
    { "type": "Feature",
       "properties": { "id": 2, "name": "ashitakayama" },
       "geometry": {
          "type": "Point",
          "coordinates": [138.8079, 35.1983]
  }}
  ]
}

作成したファイルをGitHubなどのビューワーで表示すると完成例3のようになる。

線データの作成

線は、"type"に"LineString"を選択し、以下のように記述する。

{ "type": "LineString",
  "crs": { "type": "name",
    "properties": {
      "name": "urn:ogc:def:crs:OGC:1.3:CRS84"
       }
      },
  "coordinates": [[138.7309, 35.3628],[138.8079, 35.1983]]
 }

作成したファイルをGitHubなどのビューワーで表示すると完成例4のようになる。

面データの作成

面は、"type"に "Polygon"を選択し、以下のように記述する。このとき、"coordinates"の「始点と終点の座標を同じにすること」と「[]の数」に注意する。

{ "type": "Polygon",
  "crs": { "type": "name",
    "properties": {
      "name": "urn:ogc:def:crs:OGC:1.3:CRS84"
       }
      },
  "coordinates": [[[138.7309, 35.3628],[138.8079, 35.1983],[139.0248, 35.2248],[138.7309, 35.3628]]]
 }

作成したファイルをGitHubなどのビューワーで表示すると完成例5のようになる。

点、線、面を一つのGeoJSONで表示:FeatureCollectionで表示

以下のようにすると、一つのGeoJSONファイル内に、異なる形状のフィーチャーをまとめて記述することができる。

{ "type": "FeatureCollection",
  "crs": { "type": "name",
    "properties": {
      "name": "urn:ogc:def:crs:OGC:1.3:CRS84"
       }
      },
  "features": [
    { "type": "Feature",
      "properties": { },
      "geometry": {
         "type": "MultiPoint",
         "coordinates": [[138.7309, 35.3628], [138.8079, 35.1983],[139.0248, 35.2248]]
 }
},
    { "type": "Feature",
       "properties": { },
       "geometry": {
          "type": "LineString",
          "coordinates": [[138.7309, 35.3628], [138.8079, 35.1983],[139.0248, 35.2248]]
  }},
     { "type": "Feature",
        "properties": { },
        "geometry": {
           "type": "Polygon",
           "coordinates": [[[138.7309, 35.3628],[138.8079, 35.1983],[139.0248, 35.2248],[138.7309, 35.3628]]]
   }}
  ]
}

作成したファイルをGitHubなどのビューワーで表示すると完成例6のようになる。

スタイリング

以下では、GitHubを用いてGeoJSONをスタイリングする手法について解説します。GitHubでは、リポジトリに配置したGeoJSONを地図表示する機能が搭載されています。レイヤは、mapbox/simplestyle-specの条件でスタイリングすることができます。以下では、このリンクを参考にGeoJSONにスタイルを書き加え、GitHubで表示しています("features"の下層に、"properties"を追加してスタイリングしている)。

詳しくは、https://help.github.com/articles/mapping-geojson-files-on-github を参照してください。

{ "type": "FeatureCollection",
  "crs": { "type": "name",
    "properties": {
      "name": "urn:ogc:def:crs:OGC:1.3:CRS84"
       }
      },
  "features": [
    { "type": "Feature",
      "properties": { "id": 1, "name": "fujisan" },
      "geometry": {
         "type": "Point",
         "coordinates": [138.7309, 35.3628]
 },
 "properties": {
    "marker-color": "#363",
    "marker-size": "large",
    "title": "富士山",
    "description":"日本一高い山"
}},
    { "type": "Feature",
       "properties": { "id": 2, "name": "ashitakayama" },
       "geometry": {
          "type": "Point",
          "coordinates": [138.8079, 35.1983]
  }},
     { "type": "Feature",
        "properties": { "id": 3, "name": "komagatake" },
        "geometry": {
           "type": "Point",
           "coordinates": [139.0248, 35.2248]
   }}
  ]
}

作成したファイルをGitHubなどのビューワーで表示すると完成例7のようになる。

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